お客様の要望を前提としたうえで、住む家族のライフスタイルや歴史、敷地（場所）の環境や条件、風土といったものが住宅デザインの種になります。建築家・佐久間 宏一がこれまでの豊富な経験をもとに、型にはまらない自由な発想で以下の3つをコンセプトに、具体的なプランをご提案します。
私たちは、お客様の要望や予算を重視して計画を考えます。そのためには、合理的で意味のあるプランやデザインでなくてはなりません。「理由のあるデザイン」、「意味のあるデザイン」、「実用性を重んじたデザイン」。私たちはそれらを「実用美学」と呼んでいます。「機能美」と言い換えることもできるでしょうか。
例えば間取りを考える際、無理・無駄のない動線計画は、住まい手の暮らしやすさに直結するとともに、不必要な床面積と工事を減らすことにつながります。設計から施工までワンストップで行う私たちは、徹底して現場主義です。現実性や実効性を重んじる。「実」にはその意味も含んでいます。
私たちが考えご提案するのは、「素材」を大切にデザインした住宅です。家づくりでは、木や土、紙、金属など多種多様な素材が使われ、個々の素材だけで見てもその種類や色の選択肢はとても幅広いものです。そして各素材の生かし方は、住空間の印象や心地よさに直結します。
特に自然素材を私たちは好んで用います。禅思想にも通じるようなナチュラルかつ虚飾を省いたミニマムで素直な「オーガニックモダニズム」のデザインをベースに、お客様のご要望を反映。施工実績の豊富さに基づき、自然素材の魅力を最大限に引き出して適材適所に生かすプランを検討します。
私たちが考える家は、「和み」のある空間であり、住まい手が癒やしを感じられる住宅です。素材を大切にする考え方は、例えば寿司でも伝統工芸でも同じで「和」の文化に深く根ざすものだと思うのです。
建物でいえば、茶室に見られる素材や寸法（ヒュ－マンスケ－ル）の扱い方の素晴らしさは継承すべきでしょうし、深い軒の出等に見られる日本の気候風土に対する対応は見習うべきところです。また植栽にこだわった庭や枯山水は、自然と向き合い調和する住環境の参考になります。「和」を意識した設計デザインも、私たちの家づくりの大きなテーマです。
airの住宅建築は、自社にて監理し施工しています。在来工法の木造住宅を主に手がけていますが、それは、ともに家づくりを進めるのが、宮大工の教育を受けた大工をはじめとする、数多くの経験豊富な専門の職人たちだからです。佐久間の設計と彼らの技術とのコラボレ－ションが、自由で独創的なairの住宅をつくり上げています。詳細な施工図や納まり図などに基づいて、ディテールまで丁寧につくり込みます。
家づくりは、設計や施工以外にも、予算管理や銀行との段取りなど、分かりにくく面倒なことが多くあります。設計・施工が別々の場合、設計は設計事務所が行い、工事の見積もりは工務店が行いますが、材料費や建設費に対する設計者の知識不足が理由で、お客様の予算に合わず、見積もりの調整に時間がかかることが往々にしてあります。
材料費や建設費が高騰している今、見積もりはこれまで以上に難しくなっています。その点、当社は設計・施工がワンストップ。見積もりが迅速にでき、状況に応じて発生する仕様変更に対しても、柔軟な対応が可能です。家づくりの開始から完成まで、建主に寄り添えることは、私たちの喜びでもあります。面倒なことさえも楽しんでいただけるよう、エスコ－トします。