株式会社エア・コーポレーション

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長年にわたる住宅建築への想い

air(エア・コーポレーション)は、1983年に一級建築設計事務所として設立の後、1991年の法人化を経て、2000年に建設業の許可を取得しました。住宅建築においては、設計から施工までト-タルに家づくりを行っています。福島県内を中心に着実な実績を重ね、いくつかの住宅建築賞をいただきました。

これまでの40年におよぶキャリアを通し、私自身の中で設計や住宅に対する考えは幾度も化学反応を起こし、変化してきました。特に2011年の東日本大震災は大きなインパクトとなり、建築、そして日本の文化に対する意識が強まるきっかけとなりました。また昨今のウクライナでの戦禍を目にし、街や歴史、故郷の大切さについても認識を新たにしています。

家をつくることが楽しくて始めた仕事ですが、長きにわたってさまざまな経験を積むにつれ、私は住まいの建築としての意義や責任を理解し始めました。それはお客様に強要したり負担させたりするものではなく、私たち建築家の職能としての義務に近いものです。

私自身の中で起きた住宅建築へ取り組む意識や姿勢の変化は、そのままairの建てる家に表れ、自然や風土を良いものとして感じられる家、暮らしを楽しめて癒やされる家、そして永く愛せる家へとつながっていると感じます。

建築家が、ワンストップでつくる家

「住宅」には複数の側面があります。所有物としての住宅、資産・不動産として売買する住宅、暮らしの器としての住宅…。そこに生まれるのが、家は「買う」ものか?「つくる」ものか?という問題です。私は、売っている住宅を選ぶしかない状況は、悲しいことだと思います。都市や建物は文明の表れですが、歴史(時間)、自然、人といった軸で構成される「建築」は文化であり、注文住宅は住まい手や家族の文化をより豊かに表現できる場だと考えています。

住まい手のその想いを形にするお手伝いをするのが、建築家です。airの家づくりは分かりやすくいうと「伝統的な注文住宅システム」です。一般的に、建築家に設計を依頼すると、施工は工務店などの施工会社と別途契約をして委託することになりますが、「建築家が設計から施工までワンストップで行う」のが他の建築家と異なるairの特徴です。

この仕事を始めたきっかけは設計が好きだったからですが、生来“つくることが好き”、“工夫することが好き”なのでしょう。設計だけでは物足りずに現場で職人と打ち合わせ、気づいたら住宅施工まで行うことになっていたわけです。お客様の家への想いをカタチにする喜びは、設計だけでは味わえない具体的で深いものがあります。お客様にとっても、住宅建築の責任がワンストップの方が分かりやすく安心していただけると考えています。

設計に際しては、お客様との対話を重ねながら、どのような家が良いかを検討していきます。自分たちが暮らす家のテ-マやコンセプトを一緒に考え、そのお題に対してプランを提案するのですが、その一連のプロセスを当社のお客様は皆、楽しんでくれているようです。

個性のある住宅を求められ、手がけることが多いですが、「見た目に非日常的な空間が日常の風景になる」、「自然に自分たちらしく暮らせる家になる」そんな住環境を考えています。“無いものはつくればいい”、“工夫してみよう”。図面で表しきれない無垢材の丸太や棚板を市場から仕入れてきて、自分たちの手で磨いたり削ったりすると、不思議なことに節穴さえも妙に素敵に見えてきたり…。それがまさにairが提案する「建築家とつくる家」。私は、お客様との対話を大切にした家づくりを実践し、常に行動する建築家でありたいと考えています。

建築家 佐久間 宏一

建築家 佐久間 宏一Kouichi Sakuma

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